高山市は、過疎地域を持続的に発展させるための過疎地域持続的発展計画を策定した。移住・定住・地域間交流の促進、人材育成として飛騨御嶽高原高地トレーニングエリアの施設整備で機能を強化する。計画期間は、2021年度から26年度までの5年間。
産業の振興としては、生産・加工・集出荷施設の整備に対して支援したり、農道・用水路を改修する。加えて、賃貸型繁殖牛舎の整備に対して支援する。林道、作業道などの林業基盤整備を進め森林整備を行う。小鳥山牧場の活用と草地、牛舎なども整備する。
交通施設の整備、交通手段の確保として、中部縦貫自動車道と国道41号などの広域交通網の整備促進を図る。地域内道路の整備も進め道路交通の利便性も向上させる。
生活環境の整備として、上下水道の管路と施設の長寿命化と耐震化、統廃合を行う。加えて、ごみ埋め立て処分跡地も整備する。
子育て環境の確保、高齢者などの保健と福祉の向上・増進では、私立保育園の運営と整備に対する支援、公立保育園を整備し、良好な保育環境を整える。
医療の確保では、久々野地域と朝日地域、高根地域の診療所体制を見直し、南高山地域医療センターの整備を進める。
教育の振興では、小中学校の校舎と屋内運動場の長寿命化改修、荘川地域の保育園と小学校、中学校の複合化整備を行う。
集落の整備では、状態の良い空き家などの有効活用と老朽化した空き家の適正管理を進める。
地域文化の振興などでは、伝統的な大工技術などを利用し、修景を整備する。
再生可能エネルギーの利用の促進では、急峻(きゅうしゅん)な地形と豊富な温泉資源を活用して小水力発電と地熱発電をきっかけとした産業の振興を図る。
市では、同計画内の公共施設については「高山市公共施設等総合管理計画」との整合も図り事業を進めるとしている。
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建通新聞社