牧之原市は、少子化による児童・生徒数の減少などを受けて進めている小中学校の再編で、2021年度内に再編計画案の策定を目指す方針だ。計画案の策定に向けた基礎調査を10月15日までの納期で地域計画建築研究所名古屋事務所(名古屋市中村区)が進めている。
業務内容は@建設候補地の現状・把握・課題などの調査A面積の検討B造成などの要否C自然災害に対する安全性D児童・生徒の通学手段E造成・土地取得・建築などで自前とPPP・PFI活用との概算経費の比較―など。
校地の選定に当たり、津波浸水想定区域外で、災害に強いことや、なるべく多くの児童・生徒が自転車で通うことができる場所であることに重点を置く。20年度に策定した再編計画素案で示した建設候補地は、榛原地域は榛原中学校(仁田100ノ1)から榛原総合運動公園「ぐりんぱる」(同739ノ3)周辺。相良地域は相良総合センター「い〜ら」(須々木140)から相良総合グラウンド(菅ケ谷1014ノ2)周辺。
新小中一貫校の30年度の推定児童・生徒数と学級数は、榛原地域が1178人・36学級、地頭方小・御前崎中を含めた相良地域が878人・27学級と算出している。校舎の配置などは、再編計画策定後に新設学校ごとで作成する「学校施設設備基本構想」の中で検討していく。
同市の学校再編は、市内の各小中学校を榛原・相良地域に小中一貫校として1校ずつ集約し、30年度までの開校を目指す。御前崎市牧之原市組合立の地頭方小学校・御前崎中学校区は相良地域の小中一貫校に組み入れる。牧之原市菊川市学校組合立の牧之原小学校・牧之原中学校区は、再編対象とするかどうか数年間の状況を見て判断するなどの意見が挙がっていることから、教育委員会で引き続き検討を進めていく。
提供:建通新聞社
(2021/9/10)
建通新聞社 静岡支社