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建通新聞社(中部)
2021/09/08

【岐阜】中津川市 過疎2地区を対象とする発展計画案

 中津川市は、旧山口村と旧坂下町の2地区を対象とする過疎地域持続的発展計画案を公表した。環境センターや火葬場などの統廃合を検討する。対象期間は2021年度から25年度までの5年間。計画案は9月定例会に提出している。
 両地区とも市の東部、長野県との県境に位置している。基幹産業は農業と観光だが、近年は他の第2次産業や第3次産業への就業者が増加している。計画案では、中山道馬籠宿や椛の湖などを生かした観光の振興、森林資源を生かした産業の振興などを基本施策としている。
 分野別に見ると、産業振興では基盤整備事業として、かんがい排水設備整備や土地改良、林道整備を進める。また観光事業として馬籠宿水路改修や乙姫公園整備、道の駅改修などを行う。
 交通の施設や手段の整備に関しては、リニア駅の開業、中部車両基地の設置に備え、県や国、周辺自治体と連携し道路整備を行う。また農道の整備も進める。
 生活環境の整備に関しては、市営住宅の計画的な改修や老朽化住宅の長寿命化と取り壊し、公営住宅の再編などを行う。また消防施設の整備や避難所の非常用電源の整備を進める。この他、環境センターや衛生センター、火葬場など、単体で稼働が可能な施設の統廃合を目指す。
 上下水道施設に関しては、「水道事業経営戦略」や「下水道事業経営戦略」を策定し、施設の計画的な更新や統廃合の推進、長寿命化改修などを行う。
 医療分野では、坂下診療所や坂下老人保健施設の設備更新を進める。
 教育分野では、一部公立保育園の民営化検討、公民館の耐震化、学校施設の老朽化対策などを進める。

提供:建通新聞社