青谷上寺地遺跡の史跡公園整備について、県営繕課は8日、史跡公園内に建設する中核施設「展示ガイダンス施設」の整備スケジュールを明らかにした。施設はガイダンス棟と重要文化財棟に分棟。月末までに建築工事を公告する。事業費は13億2000万円。
史跡公園は山陰道・青谷IC西側エリアを対象に、山陰道を南北に挟んで整備する。展示ガイダンス施設は公園西側の県道倉吉川上青谷線沿いのエントランス部に建設する。
施設はガイダンス棟=木造平屋建て680平方b。県産材CLT(直交集成板)を耐力壁の一部に使用。重文棟=鉄筋コンクリート造2階建て(一部3階建て)1400平方b。出土品1353点を収蔵する。
発注にあたっては建築、設備工事など6分割。▼ガイダンス棟工事費3億5000万円=建築一般A級2社JV▼重文棟工事費4億6000万円=建築一般A級2社JV。
設備については、両棟一括で電気設備工事費1億4000万円=電気工事A級単独、機械設備工事費2億8000万円=管工事A級2社JV。そのほか、ガス消火設備工事費3700万円=消防施設工事、昇降機設備工事費3900万円=機械器具設置工事を対象とする。
基本・実施設計は白兎設計事務所・山下設計工房・塚田隆建築研究所JVが担当している。
同課では、実施設計が近く完図するのを待って9月末までに各工事を調達公告し、10月に開札する。建築工事は2022年度内の完成に向けて年明け1月から着工し、引き続き23年秋のプレオープンまでに弥生時代の「湿地ひろば」や駐車場整備を進める。
日刊建設工業新聞