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滋賀産業新聞
2021/09/09

【滋賀】彦根市 ひこね燦ぱれすの図書館化調査

 彦根市は、小泉町地先の「ひこね燦ぱれす」を解体せず存置し図書館として整備を行う方針が示されたことに伴う、「燦ぱれす」現施設を活用しての「図書館化」に向けた調査業務の公募型プロポーザルを10月にも公告する見通しだ。新図書館の整備は今後策定する24年度(令和6年度)から5ヵ年の「都市再生整備計画(2期計画)」期間中の、早ければ24年度(令和6年度)にも実施設計、25年度(令和7年度)にも初弾建設工事の発注・着工を視野に入れている。
 去る6日開会の9月市議会定例会に上程された補正予算案には、ひこね燦ぱれす図書館化調査検討業務費の債務負担補正(21〜22年度・令和3〜4年度)として1245万円を措置。予算措置が順調にいけば図書館化のため市が行う現況調査や整備可能な規模・機能の検討等を支援する業務について、10月にも公募型プロポーザルを公告し約1ヵ月程の審査期間を経て早ければ11月にもコンサル選定から業務開始、22年(令和4年)6月中をメドにまとめる考え。次に整備を予定され計画を「延伸」された「中央館」が延約4300平方bを想定し、「燦ぱれす」の現況施設は延約2200平方bであるため、改修だけでなく増築等も行うかも同業務内で検討する。
 また「燦ぱれす」を保有する図書館施設に位置付けるため、既存の「彦根市図書館整備基本計画」の見直し業務に22年度(令和4年度)にも着手し、同年度中にも完了したい意向。さらに財源確保のため、24年度(令和6年度)から28年度(令和10年度)までの5ヵ年を国庫補助対象の前提とする図書館整備を盛り込んだ「都市再生整備計画」の策定や、「立地適正化計画」への図書館位置付けも行う。「都市再生整備計画」を策定し早ければ運用が開始される24年度(令和6年度)に実施設計、25年度(令和7年度)の初弾工事を目指す。
 彦根市は、解体し整備中の「市スポーツ・文化交流センター」の事業用地となる予定だった「燦ぱれす」の解体を取りやめ、図書館として有効活用を図る方針を9月議会で表明。同センターについては同じく補正上程された事業区域(北工区)変更に伴う造成工事および外構工事の修正設計費用1509万円で、11月にも修正設計を発注し、全体完了の22年(令和4年)6月に向け各造成・外構工事が進められる。
 「ひこね燦ぱれす」(彦根市小泉町648―3)は、勤労者のための施設として雇用・能力開発機構と彦根市が平成3年に整備したRC造2階建、延2267平方b規模の、多目的ホールや研修室等を備える施設。21年度末までの指定管理者は財団法人彦根勤労福祉会館。
 またJR河瀬駅付近で用地決定まで進め、去る6月議会で財政状況等を理由に当面「延伸」が表明された延約4300平方bを想定する新たな図書館「中央館」整備計画は、21年度(令和3年度)当初予算に措置済みの仕様書作成他の経費が9月補正で減額措置となった。

提供:滋賀産業新聞