日本建築家協会北陸支部福井地域会(原田学会長)は、県立武生工業高等学校の都市・建築科建築コース19人が、来る建築甲子園に挑戦するに向け、アドバイスに訪ねた。
福井地域会の青少年育成委員会(五十嵐啓委員長)の事業の一環。
3日、越前市文京1丁目の同校(工業キャンパス)で開かれた授業に原田会長、五十嵐委員長、出田吏市氏、山田健太郎氏、前田裕之氏、山内正樹氏、西本雅人氏が参加した。
生徒たちは、前回7月12日にも訪ねた同委員会の助言を受け、改善を図ったコンペ案を一人ひとり発表した。
続いて、福井大学工学部で教鞭をとる西本氏がミニ授業。予想図や写真にメリハリを大小に付けたり、模型は説得力アップには有効、などとコツを伝授。また、会員が生徒一人ひとりの課題に向き合い、出田氏は「和紙の可能性をもっと引き出して」、五十嵐氏は「既成にとらわれず、自由に発想を」、山内氏は「各階の用途(展示)には関係性が大切」などと、語りかけた。
女子生徒の一人は「(自作は)まだまだ不十分と感じ、もっと考えを深めたい」と納得。担任の橋本和之先生は「建築甲子園は初挑戦。皆さんの助言は生徒にとり大変参考になった」と感謝した。
なお、建築甲子園の今年のテーマは、地域のくらし−これからの地区センターと設定。同校は、武生の中心市街地にある既存雑居ビルの改修を提案する。