県は7日、7月豪雨を受けた災害復旧費などを盛り込んだ152億7300万円の9月補正予算案を固めた。補正後の一般会計総額は3876億4400万円。14日開会の9月定例会(〜10月11日)に提出する。
主な補正内容は7月豪雨と台風9号や、前線停滞に伴う大雨で被災した公共土木施設、農林畜産関連施設を本格復旧する。また、猛威を振るう新型コロナウイルス対応で医療提供体制の充実と県内経済の回復に取り組む。
大雨による災害復旧事業は総額78億9100万円。うち公共土木施設は47億円を手当てし、道路や河川など156カ所の復旧に取り掛かる。治山施設災害関連事業は倉吉市円谷など3地区の復旧整備に2億3300万円を補正する。
農林関連施設の復旧事業は25億7600万円を補正。農地と農業用施設に17億1000万円、林道施設は6億7400万円を増額し40路線、113カ所を復旧する。
そのほか妻木晩田遺跡内の斜面復旧に4700万円、とっとり花回廊の園内道路復旧に2350万円を充てる。
一般事業では原子力防災資機材を保管する拠点整備(鳥取市松原)に2億2800万円、通学路緊急安全対策に1億円、盛り土・急傾斜地緊急対策事業に9000万円を計上する。
日刊建設工業新聞