大阪市は9月2日、2021年度第1回建設事業評価有識者会議を開き、大規模事業評価として(仮称)東部こども相談センター整備事業など2件、事業再評価として木津川平野線整備事業など7件を審議し、事業の継続を妥当とした。
(仮称)東部こども相談センター整備事業では、市内4カ所目となる児童相談所(延べ床面積4537平方b)を整備する。建設地は鶴見区今津南1ノ3ノ11。総事業費は27億4200万円。現在、基本設計を進めており、22年度に実施設計、23〜25年度に工事を行う予定だ。
この他、大規模事業評価に選んだ南部こども相談センター再整備事業では、現センターの一時保護所を建て替え移転し、現施設を改修する。新築する一時保護所の延べ床面積は約2000平方b、建設地は平野区喜連西4丁目。改修する現施設の延べ床面積は約2424平方b。総事業費は14億3600万円。現在、新一時保護所の基本計画を進めており、22年度に基本設計、23年度に実施設計、24〜25年度に工事を行う。現施設の改修は25年度に設計、26年度に工事を行う予定だ。
事業再評価のうち、木津川平野線整備事業は、西成区内の密集市街地の用地買収が難航しているが、事業を継続。用地取得ができた区間から工事を実施する。延長は540b、幅員は25b。事業費ベースの進捗率は19%で、残事業費は約97億円。28年度の事業完了を目指す。
尼崎堺線(西成南)整備事業は、重点的投資路線に位置付けられていない、また、用地買収が難航していることから事業が長期化しているが、継続とした。今後、用地取得ができた区間から道路整備を実施する。西成区内の国道43号から都市計画道路木津川平野線までの区間で道路を拡幅する。延長は1680b、現在の幅員20bを30bに拡幅する。3月の評価時点で事業費ベースの進捗率は53%、残事業費は約65億円。28年度の事業完了を目指す。
この他、河堀口舎利寺線整備事業(延長880b、幅員15b)、長柄堺線整備事業(延長190b、幅員40b)、天王寺大和川線整備事業(延長5520b、幅員29b)、鞍作線整備事業(延長840b、幅員16b)、十三吹田線整備事業(延長780b、幅員25b)の事業を継続する。
第2回は10月28日、第3回は22年1月中旬に開催する予定だ。
提供:建通新聞社