能美市は、ふるさと歴史の広場改修事業について現在、実施設計を詰めている段階だ。発注形態にあたっては分割も検討している。9月中の公告を目指し、準備を進めていく。
末寺町地内にある現広場には石畳が張られ、野外ステージや池を備えるコミュニティ広場と、遊具などが設置されている子どもの広場がある。計画によると、屋根付きのシェルターを広場の中央部に設置。遠足や休憩スペースなど多目的に利用でき、隣接する和田山古墳群などの歴史を遊びながら学べる場となる。
このほか、古墳群につながる園路整備や遊具の追加なども計画している。広場の面積は約1万6000平方メートル。実施設計はナチュラルコンサルタントが担当。6月補正予算に3億9800万円を計上している。日本パーツセンターによる寄付金1000万円も同事業に充当される。
同広場は整備後30年程度経過し、全体的に園内施設の老朽化が進んでいる。これに加え、隣接地で新博物館「能美ふるさとミュージアム」が建設されたことから、周辺施設を含めて一体的な活用を図るため、同広場のリニューアル整備を施し、学びと遊びが融合した公園に一新することにした。22年10月の同博物館開館2周年に合わせた完成に向け、事業を進捗させていく。
市によると、子どもから高齢者まで幅広い世代が四季を通して楽しめる憩いの場のほか、ふるさと愛が醸成されるにぎわいの場として位置付けたい考えだ。