県は鳥取市松原に整備する原子力防災支援拠点倉庫の工事費2億2000万円を「9月補正」に盛り込む。放射線測定器をはじめとする検査資機材を格納するもので、早ければ年内に工事発注する。
防災支援拠点が整備されるのは、山陰道・吉岡温泉IC近くの旧東部健康増進センターテニスコート跡地4790平方b。島根原発の災害時に備えて検査資機材を保管し、万が一の際に資機材の配送拠点として活用する。
施設規模は鉄骨造平屋建て693平方b(21b×33b)。検査会場2会場分の資機材(10フィートコンテナ18基)を収容できるスペースを確保する。設計は望月建築設計事務所。
9月補正予算案には工事費2億2100万円を計上。建築工事1億8400万円、電気工事1700万円、機械工事1900万円を見込んでおり、そのほか監理費300万円を要求する。
県原子力安全対策課によると「現地の測量がもう1〜2カ月程度かかる」とした上で、「早ければ年内に発注したい」と説明。ただ、国との繰り越し協議によっては年度内にずれ込むこともありそう。工期は8カ月程度。
日刊建設工業新聞