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日刊建設タイムズ社
2021/09/07

【千葉】北千葉道路など継続/第1回評価審議会開く/県県土整備部

 県県土整備部は6日、県庁中庁舎4階会議室で2021年度第1回県土整備公共事業評価審議会をウェブ会議形式で開催した。「一般国道464号北千葉道路T期」と「一級河川利根川水系印旛沼(鹿島川・高崎川)」と「二級河川都川水系都川」について再々評価を行い、いずれも対応方針案の通り、事業継続を妥当とした。対応方針案では、北千葉道路T期について事業継続による効果の早期発現を、また鹿島川・高崎川ならびに都川に関して計画的な事業の推進を図るとした。
 一般国道464号北千葉道路は、東京外かく環状道路と成田国際空港を最短で結び、首都圏の国際競争力を強化するとともに、災害時における緊急輸送道路として機能する延長約43qの重要な道路。このうち、T期は印西市若萩から成田市押畑までの約9・8q区間を整備するもので、県の実施区域は印西市若萩から成田市北須賀までの約4・2q。
 総事業費は440億円で、残事業費64億円。工事期間は06〜29年度。21年度末時点で見込まれる事業費ベースの進捗率は85%。費用便益比(B/C)は1・4で、残事業に限ると2・6。道路ネットワークの強化や物流の効率化のほか、千葉北総病院が搬送先の選択肢に加わることによる地域医療サービスの向上や、緊急輸送道路強化による防災機能の向上が期待されていることから、事業を継続し、効果の早期発現を目指す。
 鹿島川・高崎川では、1991年に河川改修事業に着手し、河道掘削、堤防のかさ上げ、護岸整備などを実施してきた。しかし、2013年の台風および19年10月豪雨により大規模な浸水被害が発生したことから、治水安全度の向上を図る。
 総事業費は197億円で、残事業費49億8000万円。工事期間は1996〜2037年度。21年度末時点で見込まれる事業費ベースの進捗率は74・7%。費用便益比は3・5で、残事業に限ると1・2。流域の市街化進展により流出増が見込まれることや、治水事業に対する地元からの要望が多いこと、投資効果が見込まれることから事業継続に至った。
 都川では、1964年に河川改修事業に着手。遊水池の建設、河道掘削、堤防整備を実施してきた。今後も地球温暖化に伴い増加している集中豪雨など、河川への流出量の増加が見込まれることから、治水安全度の向上を図る。
 総事業費は233億3000万円。残事業費63億8000万円。工事期間は1964〜2036年度。21年度末時点で見込まれる事業費ベースの進捗率は72・7%。費用便益比は3・7で、残事業に限ると1・3。流域の市街化進展による流出増に加え、地元からの要望が多く、投資効果も見込まれることから事業を継続する。
 委員からは、各事業における用地買収の進捗に関する質問が寄せられたほか、豪雨などが頻発している一方で河川事業が長期化していることから、早期整備を求める声が上がった。k_times_comをフォローしましょう
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