日本工業経済新聞社(群馬)
2021/09/06
【群馬】太田駅南口第三地区で都市開発決定され動き出す
【太田】民間主体で進めている太田駅南口第三地区第一種市街地再開発事業が、都市計画決定した。基本設計業務が進められており、完了後、順調に進めば、年末ごろにも県に施行認可を申請する。年度内の施行認可を目指しており、権利変換を行う業務とともに実施設計業務に移行し、完了後、同地区内の大型商業施設の解体に着手する流れ。建設する建物の総延べ床面積は3万7000u規模となり、再開発会社による施工が想定される。
同地区は東武鉄道太田駅南口に隣接している。現在、敷地内に1978年に建設されたディスカウントストアのドン・キホーテ太田店(飯田町1404−1)を主とした大型商業施設がある。
建物は大同(太田市)が保有しており、敷地は同社のほか10数社が保有し、再開発事業実施のために2018年7月に委員会を設立した。これまで建設する施設の規模や整備におけるスケジュールなどの検討を慎重に進めてきた。
同施設は老朽化が著しく、防災上の危険性についても指摘されている状況にある。
公共施設や商業施設などの生活利便施設、公共交通機関などが整備されている利便性の高い地区であることから、再開発事業の実施により、中心市街地におけるにぎわいの創出および活性化を図る。
都市計画決定したのは敷地面積約1・6ha。建設する施設の総延べ床面積は約3万7100uとなる。
予定地の用途は商業地域で、建ぺい率80%、容積率は600%と400%が上限。主要用途は住宅、商業施設、駐車場としている。都市計画決定のほか、高度利用地区の変更についても行った。
公共施設の配置についてはすでに、幹線道路は都市計画道路3・3・7太田妻沼線、区画道路は太田九合176号線が整備済みで、公共下水道についても整備済みの状況となる。
太田市は当初予算に再開発事業の補助金約8億円を計上しており、同地区の事業については約1億9000万円を充てる。