米原市は、「文部科学省インフラ長寿命化計画(行動計画)」に基づき取り組む池下地先の大東中学校の長寿命化(予防保全)改修工事について、8月12日に開札し不調となった今年度委託予定の設計業務を、内容を精査し今月にも再公告したい考えだ。財源は6月補正措置済みの同中学校設計監理委託料380万円。改修工事は22年度(令和4年度)当初予算に事業費を措置し初弾工事を発注・着工する見通し。発注は建築(外壁)・防水・電気・機械など工種で分離すると共に、ブロックごとに複数年度で施工を進めることを視野に入れている。
大東中学校の長寿命化(予防改修)は、老朽化した施設を将来にわたって長く使い続けるため、将来的に長寿命化を図ることを予定(計画)する建物について、健全な状態に保つための予防的な改修工事を実施し、致命的な損傷の発生を事前に防ぐことが目的。
不調により近く再公告となる改修工事に係る設計業務は、屋根、外壁等劣化状態調査(外壁目地及び建具周りシーリング劣化調査を含む)、外構損傷箇所及び安全(防犯)性調査、アスベスト含有調査(外壁等3検体程度)、電気設備調査(高圧受変電設備を含む)、機械設備調査、給排水調査―等の結果から、建築、防水、電気、機械についてそれぞれ必要となる予防改修工事設計を行う。このほか概算工事費算出や長寿命化改良事業交付申請等に係る図書作成補助など。再公告後の委託期間は21年度(令和3年度)中をメドとしている。設計内で確定した整備規模・事業計画に基づき、22年度(令和4年度)から予算措置し整備を順次進めたい考え。
米原市立大東中学校(池下)の今回の長寿命化予防改修工事の設計対象とする既存施設は、建物敷地面積1万1795平方b内の複数棟。建物の内訳は▽普通教室・管理棟(昭和59年築)=RC造3階建[一部4階棟屋および高架水槽有]、延3124平方b程度(一部エレベーター棟82平方b[平成26年築]を含む)、▽特別教室棟(昭和59年築)=RC造3階建、延1770平方b程度、▽金工・木工室(昭和59年築)=軽量S造2階建、延255平方b程度、▽渡り廊下棟(昭和62年築)=軽量S造2階建、延146平方b程度―で構成。
提供:滋賀産業新聞