北海道建設新聞社
2021/09/06
【北海道】道内中小企業の技術で開発した超小型EV導入
札幌市南区は、SDGs実践区としてゼロカーボンシティの実現に先導して取り組むため、区役所公用車に一人乗り超小型電気自動車「NEICLE」を期限付きで導入している。市公用車として初の試み。
区民に電気自動車を身近に感じてもらい、ゼロカーボンドライブの普及を図ることが目的。1日から11月30日まで区内を走行させる。現在は1台で、10月中旬から2台となる予定だ。
NEICLEは、複数の道内ものづくり中小企業が独自の技術を持ち寄り、研究・開発を推進する「Team NEVS」が開発した寒冷地仕様のEV。トヨタ車体のコムスをベースとする。外装には市立大デザイン学部の学生がデザインした「集いの木」をあしらい、2022年度に迎える区制50周年をPRする。
市は、市内から排出される温室効果ガスを50年に実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを宣言し、3月には取り組みをまとめた「気候変動対策行動計画」を策定した。
その一環として、30年度までに特殊車両を除く全ての公用車を次世代自動車に切り替える予定だ。