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建設経済新聞社
2021/09/06

【京都】壬生東・壬生市営住宅団地再生 壬生東に集約、更新棟は3棟建設 新1号棟は林建築設計事務所

 京都市は、団地再生計画(住棟住替え方針)に基づき、壬生東・壬生市営住宅団地について、敷地が広い壬生東地域に集約して更新棟を3棟建設。令和3年度は更新棟1となる新1号棟(仮称)の設計などを進める。旧住棟等は除却(解体)し跡地には新たな施設の導入を図る。
 壬生東市営住宅(中京区西ノ京北小路町、西ノ京新建町、団地再生計画対象面積約1万9150u。西側の西大路通沿いが商業地域、東側が準工業地域、住棟数7棟、総入居戸数93戸)、壬生市営住宅(右京区西院上花田町、団地再生計画対象面積約2000u。準工業地域、住棟数4棟、総入居戸数28戸)の団地再生の整備方針によると、新建公園に更新棟1(6階建、30戸)を建設。その東側の近接した位置に更新棟2(6階建、48戸)、更新棟3(6階建、43戸)を建設する。新建公園は現6棟跡地に移転整備する。
 更新棟はエレベーター及び浴室を設置し、バリアフリー対応(段差解消、手すり設置など)とする。全戸に浴室が設置されるため、全ての更新棟の整備完了後、壬生浴場を廃止し、地域に資する施設導入を図る。住棟配置は現在の壬生東1〜6棟同様、東西に長い南面バルコニー形式とし、なじみのある景観を踏襲する。住戸プランは35u、45u、60u程度の3種類のタイプを整備する。
 駐車場と駐輪場は各住棟から近い位置に整備。集会所・管理事務所は最後に建設する更新棟3に整備。各更新棟から便利なように1階の西側に設ける。
 活用予定エリアについて、西大路三条交差点北東側の角地に位置する壬生東7棟跡地(約2200u)は、「まちの玄関エリア」に位置付け。文化・教育エリアに位置付ける壬生東4・5棟跡地、第2駐車場跡地は、文教施設の導入を図る。
 一方、壬生市営住宅跡地(約2000u)については、三条通に面する立地を生かし、日常購買施設等の導入を図る考え。また医療モール等の誘致を探ることも検討する。現入居者が壬生市営住宅等へ移転することから、地域の人口減を考え、住宅の導入も視野に検討する。
 団地再生計画策定(令和2年度)から事業完了(令和13年度末)までの事業スケジュールによると、3年度から4年度にかけて更新棟1の基本設計・実施設計を進める。
 更新棟1の工事は、5年度から6年度にかけて実施。道路工事(1期)は6年度に実施する。
 更新棟2は、6年度から7年度にかけて基本設計・実施設計を進め、8年度から9年度にかけて工事を行う。
 更新棟3は、8年度から9年度にかけて基本設計・実施設計を進め、10年度から12年度にかけて工事を行う。
 既存棟の除却は、壬生東2〜5棟が5・6年度に設計、7年度に工事、壬生東1・6棟が8・9年度に設計、10年度に工事、壬生東7棟、壬生浴場、壬生1〜4棟が11年度に設計、12・13年度に工事を予定。
 道路工事等は、(1期)を3・4年度に設計、6年度に工事、(2・3期)は5・6年度に設計、8年度に工事を予定。
 新建公園(移転)は、5・6年度に設計を行い、その後、10年度から11年度にかけて工事を予定。
 壬生東7棟南下水本管敷設替、道路工事等は5・6年度に設計を行い、その後、12・13年度に工事を実施し、事業を完了させる。
 3年度は、団地再生事業(壬生東市営住宅)道路整備測量・設計を6月に開札し、第一測量設計(京都市右京区)に決定。7月開札で新1号棟(仮称)新築その他工事設計を開札し、林建築設計事務所(京都市東山区)が落札した。更新棟1となる新1号棟(仮称)はRC造6階建、延約1700u規模を想定する。
 また新1号棟(仮称)新築工事用地における地質調査をこのほど一般競争入札で公告。9月24日に開札し、担当業者を決める。履行期間は3ヵ月間。
 団地再生後の土地利用面積をみると、市営住宅用地(壬生東市営住宅、駐車場、通路等)が約4800u、公共施設等用地が約8350u(公共施設(壬生児童館、中京地域体育館、旧中京保健センター壬生分室、中京いきいき市民活動センター、壬生保育所)約5200u、新建公園(移転)約1000u、その他(道路、緑地等)約2150u)、活用予定エリア(4・5・7棟跡地、駐車場跡地、浴場跡地)が約6000uの計約1万9150u。