地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」
県大町建設事務所は、地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」の大町市街地区間について、幅の細いルート帯案および評価項目を9月2日の大町市議会全員協議会で示した。
大町建設事務所は、ルート帯案(100m幅)として3案を提示。3案とも、起点を県道有明大町線の特別養護老人ホーム「銀松苑」付近とし、国道147号の交差点「上一北」周辺でインターチェンジ(以後IC)を設置し、JR大糸線を立体交差し木崎湖方面へ進んでいく。
Aルート(延長L約8.9km)は、市街地の通過交通を担い、観光地へのアクセス性を向上させることを考慮してルート帯を設定。有明大町線から国道147号を通過し、大町市運動公園の西側にICを設ける。北西に進み、観音橋と蓮華大橋の間で高瀬川を渡河、県道槍ケ岳線を通過しながら北上し、県道扇沢大町線でICを設置する。その後、北東に向かい、県道白馬岳大町線でICを設置し、終点となる国道148号「木崎湖トンネル」入口で現道に接続する。
Bルート(延長L約9.1km)は、市街地の通過交通と利便性の向上を考慮した。JR大糸線を通過するまではAルートと同じだが、大町市運動公園「野球場」の東側から高瀬川を渡河。県道有明大町線にICを設置しながら、北西に進んでいく。県道槍ケ岳線付近から終点までは、Aルートと同様のルート帯としている。
Cルート帯(延長L約8.6km)は、市街地の利便性を重視した。起点から県道有明大町線のICまではBルートと同じだが、松本砂防事務所高瀬川出張所の東側を通って、県道扇沢大町線のICまで直線的に北に進む。その後、白馬岳大町線までにA・Bと同じルート帯となる。
各ルート帯案の評価項目案には、◇交通◇環境◇土地利用・市街地整備◇社会・地域経済◇事業性の5分野から、災害に強い道路、環境の保全、経済性などの13項目を設定する方針。
各ルート帯案や評価項目の設定は、ルート帯選定の第2段階にあたり、9月22日〜24日に説明会を開催し市民から意見を聞く。その後、第3段階で複数案の比較評価を行い、第4段階で最適ルート帯を発表する。
提供:新建新聞社