県南部土木事務所は、5年に一度行われる法令点検に基づき、草津市西渋川2丁目地先に架かる「葉山川橋」の修繕工事を計画、コンサルタント業務を明治コンサルタント滋賀営業所(大津市)に決め、これを12月中旬頃にまとめ、工事の着手については、来年度の出水期を避け秋頃を予定している。
今回の業務では、橋梁の点検と設計業務を実施する計画で、現段階では主に上部構造の主桁のひび割れ補修や湿気などによる錆の発生を抑えるために下部構造の竪壁の土砂詰まり撤去、橋に設置されている伸縮装置の土砂詰まりの撤去および舗装の修繕や排水管の土砂撤去など。また同事務所は、設計を進める中で、橋の伸縮装置の更新や排水管の腐食が進んでいるため、管の更新などの検討も行うとしている。
「葉山川橋」は、草津市西渋川2丁目地先を通る県道2号沿いに架かっており、昭和56年に架設された橋台2基・橋脚1基を備える橋長28・1b、幅員10bの2径間。上部工形式はPC橋プレテン中空床版2連、下部工形式は重力式橋台2基・T型橋脚柱小判型1基。
県内では、11年度(平成23年度)から進めている橋梁長寿命化修繕計画に基づき、橋長15b以上を対象に損傷が大きくなってから対策を行う事後保全から、損傷が大きくなる前にきめ細やかな修繕を繰り返す予防保全を行っており、同事務所でも管轄エリア内の大半を予防保全に切り替えを終え、更なる維持管理コストの縮減、平準化、道路ネットワークの安全性・信頼性の確保等を目指す。
提供:滋賀産業新聞