県土整備部は1日、7月豪雨に伴う災害復旧費を中心に土木公共54億1500万円の9月補正予算案をまとめた。補正後の土木公共事業総額は535億2900万円。14日開会予定の9月定例県議会に提案する。
災害公共は47億円を追加。7月豪雨と8月の前線停滞による大雨で被災した道路、河川など公共土木施設を復旧する。被災カ所は7月豪雨が149カ所、8月大雨が7カ所。専決予算の7月臨時補正を活用した応急対策に引き続き、本格復旧に取り掛かる。
治山関係では8月末に「災害関連緊急治山事業」が採択された小河内(鳥取市河原町)、円谷(倉吉市)、三徳(三朝町)―3地区の復旧整備費2億3300万円を補正。谷止め工や法枠工を整備する。
一般公共では緊急点検を実施している盛り土と急傾斜面の対策に9000万円を補正。また、今年6月に千葉県八街市の通学路で起きた死傷事故を踏まえ、通学路安全緊急対策に1億円を予算化し、車両用防護柵などの設置を検討する。
単県公共は樹木伐採・河道掘削に北谷川(倉吉市森)ほか5カ所に3900万円。河川の予防保全は千代川(智頭町郷原)ほか21カ所の護岸修繕に1億1250万円、改修は7月豪雨によって被災した立見川(倉吉市)で災害復旧と合わせ河道を拡幅改良する。補正額4500万円。
9月補正案の主な内訳は次の通り。
▼一般公共1億9000万円(道路橋りょう事業1億円(通学路)、土木総務費9000万円(盛り土、急傾斜)▼単県公共2億9200万円(河川1億9650万円、砂防6620万円、治山2900万円)▼災害公共49億3300万円(建設災害復旧事業47億円、治山災害復旧事業2億3300万円)
日刊建設工業新聞