日本工業経済新聞社(群馬)
2021/09/01
【群馬】安中市は老朽管更新事業第2期について22年度に着手
安中市は上水道管を対象とする老朽管更新事業(第2期)について、2022年度に工事着手する。22年度は坂本地区を対象に延長約400mの導水管、磯部地区と中宿地区で延長約170mの配水管更新工事を計画している。事業は22〜29年度の8カ年で進める。総事業費は約17億円を見込む。単年度約2億円を投じ整備を進める方針。
同事業は市内全域を対象に行う。更新を計画する管路は導水管と配水管合わせて1万2000m、21カ所で工事を計画している。
更新する導水管はφ250oとφ300oのダクタイル鋳鉄管が対象となる。延長1150mの更新を計画する。導水管の更新は22〜24年度の3カ年での完了を目指している。
22年度は主要地方道北軽井沢松井田線に敷設されているφ300oの管を延長400m更新する。新たに敷設する管の口径は既設と同じ。管種はGX型のダクタイル鋳鉄管を採用する。
配水管は中口径や大口径の管を対象に1万850m更新する。更新工事は22〜29年度の8カ年で進める。22年度はJR信越本線磯部駅の東側を通る市道に敷設されているφ250oのダクタイル鋳鉄管を対象に更新。既設と同口径のダクタイル鋳鉄管(GX型)を新たに敷設する。施工延長は約170mを計画している。
事業計画は直営で作成。漏水が多発している箇所などを考慮し、優先順位付けを行い策定した。今後、計画の見直しを行う可能性もあるという。
第1期事業は増田地区において鋼管の更新工事を行った。更新工事は今年度に完了する見通し。22年度に舗装本復旧工事を行い、事業完了を目指す。
これまでは地区ごとに事業計画を策定していたが、市内全域で耐用年数が経過している管が敷設されていることから計画範囲を見直した。
20年度に建設技術研究所(東京都中央区)に委託し作成した中宿・板鼻地区水道施設整備計画策定業務の成果については、第2期事業に盛り込まれている。