リバークル(越前市塚原町、江波清隆代表取締役)は、橋梁点検において、人の知識と経験を生かす、確かで頼れる、新しい工法を開発した。人力移動式の足場工法で、その名も雲梯(うんてい)。現在、特許申請中。同社は、構造物の維持修繕を、総合的にマネジメントしている。
橋梁下(鋼製1桁橋対象)、点検作業員が乗りこむ専用ボックス(アルミ製)を、ローラーアームを張り出し、配置する。移動は、点検員自らの力により、排水パイプや水道管など、移動上の障害物をかわして進める。移動中の左右の振れを防止するなど、安全面にも十分に配慮している。
橋梁点検では、需要の高まりから、様々な工法が考案され、同社の新工法は、吊り足場や、既存の移動式足場よりも安価を実現する点が一大特長。交通規制の必要性がなく、ドローンやロボットを使った点検よりも高品質。少人数ながら、短時間での施工も可能。必要に応じた簡易な補修工事まで、幅広く使用できる、などと優位性をアピール。
また、同社は、小規模橋梁用の伸縮装置(ダブルとトリプルのディフェンス・ジョイント2種類)を開発し、特許を取得済み。遊間部の弾性目地材と、ゴム防水シートによるダブル止水構造で、漏水を防止する。ゴム防水シートと、防護装置との間に空間を設けて、被覆する構造で、防水部分に輪荷重が一切かからない点を強調している。