WTO案件で公告した県立薩南病院移転新築(建築主体)の一般競争入札が30日に行われ、大林組・前田組・久保工務店JVが34億8000万円(税抜き)で落札したことが明らかになった。入札には2JVが応札し、他者は戸田建設・南生建設・上東建設JV。建物規模はS造6階建1万4949uを見込み、南さつま市加世田村原4丁目の県有地に建設する。工期は2023年1月末まで。
入札要領は7月上旬、世界貿易機構(WTO)に基づく政府調達協定の適用案件として公告。3者によるJV構成を要件とし、経営事項審査の総合評定値(建築)は代表者が1500点以上、各構成員はA級の920点以上と870点以上としたほか、各者に所定の施工実績等を求めた。
県立病院課新薩南病院整備班によると、開札は予定通り同日午前に実施。入札の予定価格(税抜き)は34億8200万円、調査基準価格(同)は32億344万円だった。
実施設計は、昭和設計(大阪市)・県建築設計監理事業協同組合(川口利昭理事長)JVが担当。建物規模はS造6階建1万4949uで計画し、主要資材はコンクリート約9500m3、鉄筋約1010t、鉄骨約2780t−などを見込む。
設備関係は、電気、空調、給排水衛生の3者JVで所定の要件を設け、7月20日に入札要領を公告。きょう31日に開札する。