新日本コンサルタント(本社・富山市奥田新町、市森友明代表取締役社長)は28日、21年度第4回技術発表会を開催した。
新型コロナ感染拡大防止のため、本社1階ホールには発表者と審査員、部長、次長の23名が出席。その他の参加者約200名は、Zoomによるオンラインで視聴した。
発表会は、各部署から選抜された若手を中心とする8名の技術者が、担当したそれぞれの業務の課題や課題への対応、今後の展望といった成果などを報告。審査は、参加者全員による投票で行われ当初、最優秀賞と優秀賞、努力賞を各1名選定する予定だったが、今回は、優秀賞として3名が選ばれた。
開会あいさつで市森社長は、「ノミネートされた題材を見ると、もう少し技術レベルの高い仕事があったと思う。お客様から表彰された業務もあり、それらの工夫などを発表してほしいと感じた。そういう点では発表者がしっかりプレゼンし、題材を補ってほしい」と述べた上で、「技術発表会は会社のレベルを知るためのもの。技術サービス業として、発表するレベルや内容は競争優位性を担保する源泉。発表レベルが上がらないと、外部に発表するレベルも上がらない。今後、各団体の技術発表会などが続く。評価を高める上でも、今日の発表会はプロセスの一つとして期待する。代表に選ばれた8人は、自信を持って発表してほしい。質疑応答レベルも重要。しっかりとした質問と的確な回答をお願いしたい」と話した。
その後、発表者8名は、持ち時間12分でそれぞれ内容を説明。阿曽克司取締役執行役員・インフラマネジメント事業本部技術管理部長が全体講評を述べた後、表彰式では、市森社長が受賞者に表彰状を贈呈した。
以下、受賞者とその他の発表テーマと発表者(敬称略)。
【優秀賞】
▽高規格道路における軟弱地盤上の高盛土函渠工設計(金沢河川国道) 内田隼人
▽函渠工の施工計画におけるCIMの導入(富山市) ミティアリアリファニサ
▽BLS式センシング技術・ICT樹木解析技術を活用した森林資源調査のオートメーション実証 倉田恭平
【その他発表者】
▽下水道施設の災害復旧(上越市) 関口雄太
▽下新川海岸沖合施設における環境活性コンクリートの効果検証 蓮池康明
▽ダム湖に位置する特殊橋梁の耐震補強設計におけるDX取組事例 鈴木健
▽クラウドとGISを活用した施設管理・点検業務の効率化の仕組み 上井裕徳
▽クラウド管理に向けて階層分析法により市道管理レベルを区分した道路舗装管理計画 茂木侑生
なお、技術発表会に先立ち、オートデスク(株)アジア太平洋地域土木事業開発統括部長の福地良彦氏による基調講演「BIMCIM事情〜国内外の義務化の背景と導入事例から〜」もZoomにより開かれた。