京都府は27日、元府立図書館仮施設跡地に関するサウンディング型市場調査の追加調査結果を公表。3者から回答があり、「参加する」は2者、「参加しない方向で検討したい」は1者だった。
府が所有する京都市下京区の元府立図書館仮施設跡地については、交番の移転建替と子育て環境日本一に資する利活用(保育施設)として事業手法や公募要件等を整理する「事業化検討段階」における検討プロセスの一つとして、民間事業者との対話により個別具体の意見や新たな提案の把握等のため、サウンディング型市場調査を令和2年度に実施した。参加者は計5者で、内訳は建設業1者、技術サービス業1者、医療・福祉業2者、サービス業1者。
現在検討中の事業要件は、@[借地]50年間の一般定期借地権を設定し、府が事業者に貸付A[交番機能]▽交番建物の整備手法は「合築」又は「分棟」を問わない▽整備後の交番建物は府が賃借B[保育機能]認可保育所又は企業主導型保育事業所(定員20人以上で地域枠を設定すること)を事業者が整備及び運営C[その他]保育機能と相乗効果を発揮することで子育て環境日本一の実現に資する「社会福祉事業」を事業者が整備及び運営。
今回実施の追加調査は、上記の事業要件で公募した場合の参加意向及びその理由の確認。
元府立図書館仮施設跡地の所在地は京都市下京区西七条八幡町31及び下京区名倉町4−1。春日(佐井)通花屋町通交差点の南西角に位置し、敷地面積が2232・19uの概ね正方形の土地。建物は無いが、基礎等残存する。
用途地域は工業地域で建ぺい率60%、容積率200%。その他規制は、31m第3種高度地区、準防火地域、町並み型建造物修景地区、周知の埋蔵文化財包蔵地(平安京跡)。同跡地の南側には府営住宅西七条団地、北側には民間の分譲マンションがあり、幹線道路の国道9号からも近い。
平成10年6月から13年3月まで元府立図書館仮施設として蔵書等を保管していた。平成26年に既存施設の解体工事を白川工業(宇治市)で実施。平成28年に汚染土壌入換え工事を城産組(京都市伏見区)で実施した。
担当は京都府総務部府有資産活用課。