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滋賀産業新聞
2021/08/31

【滋賀】米原市 弥高地先ため池「東野溜」の耐震化改修

 米原市は、耐震性が不足している弥高地先のため池「東野溜」について、耐震化に向けた改修に取り組む。市で今年度進める測量業務と補助事業採択を見据えた改修事業策定業務に続く22年度(令和4年度)の申請手続きを経て、順調に23年度(令和5年度)の新規事業に採択されれば県、採択されなければ市、いずれかより同年度に詳細設計が発注され、24年度(令和6年度)にも初弾工事の発注・着工を目指す。
 農業用水などに利用されている「東野溜」(弥高字川畑418)は、堤高6・5b、堤長122b、取水施設1ヵ所、洪水吐1ヵ所を備えた貯水量2900立方b規模のため池。老朽化が進み平成25年度に実施した耐震診断で耐震性が不足しているとの判定結果を受けており、決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設が存在し、人的被害を与える恐れがある―とする県の市内21ヵ所の「防災重点ため池」に指定されている。
 市では、来年度の補助事業採択申請に向け、採択可能な事業計画の作成を基本方針とし、近く耐震化整備事業計画策定業務と測量業務を委託する(いずれも8月26日開札)。事業計画策定業務では、堤体・洪水吐・取水施設の危険箇所・安全性の確認調査に基づく設計基本計画、対策工法の提案、堤体・洪水吐・取水施設の概略設計―などを行い、来年2月21日をメドにまとめる。測量業務は来年1月17日まで、延長120bの路線測量・仮BM設計測量など行う。
 今年度策定の事業計画に基づき、22年度(令和4年度)は新規事業採択に向けた申請手続きを市で行い、順調にいけば23年度(令和5年度)の新規事業採択をもって県に所管が移り詳細設計から翌年度の工事、もしくは米原市で詳細設計、施工―となる見通し。

提供:滋賀産業新聞