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建設経済新聞社
2021/08/30

【京都】民間の土地区画整理事業受け 学研「狛田東」の約41・3f 景観法届出の対象地域に追加

 京都府は、民間企業の土地区画整理事業が始動した学研狛田東について、良好な景観形成を図るため、景観法の届け出等の対象地域に追加する。
 京阪グループの京阪電鉄不動産梶i大阪市中央区)が計画の学研精華下狛土地区画整理事業について、6月に京都府が認可した。施行地区は精華町大字下狛小字大崩、小字大谷、小字鬼谷、小字袋谷、小字二野、小字大谷口の一部、小字砂川の一部、小字片山の一部、小字下馬の一部、小字下峠の一部、小字鈴ノ庄の一部、小字大福寺の一部、小字谷峠の一部及び小字堂谷の一部。開発面積は48万7513u(煤谷川流域39万2303u、九百石川流域9万5210u)。
 現況は山林等。区画整理により企業施設用地を創出するほか、敷地北東側に商業施設用地(2ヵ所)、商業兼用住宅用地、住宅地用地を創出する。公共施設整備では、地区骨格道路として京奈和自動車道の精華下狛ICと府道八幡木津線(山手幹線)を結ぶ地区内道路(W14・5m)を整備(電線類は地中化)するほか、外周となる町道僧坊・旭線、町道谷・片山線に向けて区画道路(W6・0m以上)を整備。住宅用地と事業用地の緩衝帯となる配置で公園を2ヵ所整備する。調整池は2ヵ所整備する。
 事業施行期間は令和3年6月8日から令和8年3月31日まで。造成工事を進めた上で、令和5年半ばから建築工事を予定する。
 区画整理の始動を受け、府は学研狛田東の文化学術研究ゾーン約41・3fについて、景観法の届け出等の対象地域に追加することとした。
 学研都市(京都府域)の建設計画の土地利用区分については「文化学術研究ゾーン」「センターゾーン」「公園・緑地ゾーン」の3種類の混合ゾーンから、「文化学術研究ゾーン」「住宅地ゾーン」に令和4年3月に変更する予定。文化学術研究ゾーンには大規模な研究施設等の建設が可能となる。用途地域は準工業地域と近隣商業地域、第1種住居地域となる予定。
 学研都市(京都府域)における景観の形成に関する計画の変更概要によると、「景観法の届け出等の対象地域に狛田東の文化学術研究ゾーン(約41・3f)を追加する」「(仮称)下狛中央線を主要道路と位置づける」とした。
 変更により、学研都市(京都府域)の景観法届け出対象区域面積は約507・9fから「約549・2f」となる。
 景観計画の区域の変更については、27日開催の京都府景観審議会(会長・金田章裕京都大学名誉教授)で意見を聴取した。