8月27日に開かれた政府の国際博覧会推進本部会議で、2025年大阪・関西万博のインフラ整備計画が決定した。会場周辺のアクセス整備だけでなく、関西の広域的な交通インフラや万博開催後の大阪・関西の成長基盤となる交通インフラの機能強化などを目指した計画とした。
インフラ整備計画は@会場周辺のインフラ整備A会場へのアクセス向上B安全性の向上Cにぎわい・魅力の向上D広域的な交通インフラの整備―の五つの柱を据えた。
主な事業として、大阪メトロ中央線延伸や阪神港でのコンテナ物流の効率化(AIターミナル)、関西国際空港の機能強化(第1ターミナルリノベーション)、26年度末の完成予定を前倒しする淀川左岸線(2期)整備などのアクセス関連、大阪駅前地下空間の防災・減災対策や南海トラフ巨大地震対策などの安全対策関連、うめきた2期開発(新駅、東海道線支線地下化、公園)や淀川の舟運機能強化、天保山クルーズ客船の受入機能強化などのにぎわい向上策、新名神高速道路やなにわ筋線など広域交通インフラの整備を盛り込んだ。
提供:建通新聞社