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建通新聞社四国
2021/08/27

【徳島】吉野川大橋 年度内開通へ一歩前進

 西日本高速道路会社徳島工事事務所(徳島市)は、徳島南部自動車道の「吉野川大橋(仮称)」の建設現場で、橋を構成する490個のプレキャストセグメントの最後の1基を架設した。徳島ジャンクション〜徳島沖洲インターチェンジ間に整備するコンクリート道路橋として日本最長級のPC連続箱桁橋で、2021年度内の開通に向けて前進した。
 徳島市の吉野川河口に架かるPC15径間連続箱桁橋で、橋長1696・5b、有効幅員9・52b。最大支間は130bで、桁橋のプレキャスト橋としては世界最長級だという。
 現場は川の流れと海のうねりがぶつかる箇所で水流と風が強いため、プレキャストセグメント工法による張り出し架設工法と固定式支保工を採用した。
 手順としては、施工済み部分の本線に運搬用のレールと架設桁を設置し、製作ヤードで製作したプレキャストセグメントをトロッコで運んで架設桁の上にあるクレーンで設置(架設)する。接合面に接着剤を塗り、引き寄せ鋼棒を緊張して一体化し、上床版に配置した張り出し内ケーブルを緊張することでセグメントを接合する。
 道路の線形に応じて490個のセグメント全ての形を変え、また架設中の現場の状況を見ながら、製作するセグメントに微調整を加えることで精度を高めた。
 今後、下床版のコンクリート内に配置した連結内ケーブルと桁内に配置した連結外ケーブルを緊張し、橋を一体化させる。さらに本線上の架設桁を撤去し、壁高欄の設置や舗装、照明などの工事を施す。
 設計・施工は鹿島・三井住友・東洋特定建設工事共同企業体が担当している。
提供:建通新聞社