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北陸工業新聞社
2021/08/27

【福井】住宅の基礎工事工期半減を実現/エム・ティー産業が特約販売/プレキャストで/新工法アイランドベース

 地盤調査・改良工事のエム・ティー産業(坂井市丸岡町磯部新保、達城守代表取締役)は、住宅の基礎部分における工期短縮と品質向上へ、プレキャストの新工法「アイランドベース」の販路拡大を目指している。
 この工法は、基礎工事の現場で深刻化する、職人不足と高齢化を背景として、ジャパンホームシールド(東京)と、グランデージ(石川県宝達志水町)が共同開発した。
 ジャパンホームシールドFC加盟をしているエム・ティー産業が福井・石川・富山の北陸3県を対象に、営業展開を進めたい考え。
 アイランドベースは、住宅の基礎部材を、天候に左右されない工場内で事前に製造(コンクリート二次製品化)。建設現場に運び込み、設置する工法。
 特長は、二次製品化による大幅な工期短縮(現場打ち基礎で2、3週間の工期が、約1週間で可能)や、技術審査評定取得で高精度の工業製品化(品質向上)、型枠不要で配筋工程はスラブその他必要箇所のみとし、手間削減を図っている。
 達城社長は、「地盤保証と、住宅の基礎工事を一体化(セット)することで、工期短縮を図り、職人不足も補うことができる画期的な工法」と強調する。
 同社が構築する、技術と技能を生かし、今後の販売の目標として、「来年には住宅50〜60棟。4、5年後には約500棟で採用を」と設定する。当面は、県内の工務店や、設計事務所に呼び掛けたい」と、事業の本格化へ意欲を示した。

hokuriku