大月町は道の駅「ふれあいパーク・大月」の再整備に向け、2022年度当初予算に基本・実施設計委託料を計上し、公募型プロポーザル方式での設計者選定を予定している。並行して22年度第1四半期に用地の造成測量を委託し、順調に進めば、23年度に第1期整備、24年度以降に第2期整備を発注する。
再整備に向けては当初、20年度に設計に着手する予定だったが、西日本豪雨災害の復旧を優先としたことから、予算の確保が難しくなったため事業を一時、見送っていた。
第1期整備では、現在のふるさとセンター付近に物販棟を新築する。物販棟の想定規模は木造2階建て延べ600平方b。1階に売店と市場、2階に事務室を配置する。この他、敷地北側にあるわんぱく広場への駐車場と主要建築物までの通路の整備、わんぱく広場遊具の敷地南側野外ステージへの集約、公園機能の拡充、建屋正面部分の駐車場整備などを進める。
第2期整備では、建設から30年以上が経過し老朽化している既存のふるさとセンターを解体し、新センターと飲食棟新築を段階的に実施する。センター棟の想定規模は木造平屋800平方bでフードコートや観光案内、ターミナル待合・休憩スペース、会議室などを配置する。その他、駐車場とバス停、敷地北側アスレチックへの防災施設、娯楽・滞在施設の整備や敷地北側の旧テニスコートに加工場機能を拡充することなどを計画している。
町が20年度に委託した基本構想・基本計画を踏まえて算出した事業費は約5億円。主な内訳は、基本・実施設計委託料2800万円、造成測量費600万円、本体工(改修工、機械・電気設備工含む)3億3000万円、造成工3000万円、その他、解体工や植栽工など約1億円となっている。当初の概算工事費は約6億3500万円だったが、物販棟の建設場所を30〜40b南側に移動させることで造成工事費の大幅なコスト削減につなげる。
所在地は弘見2610。地域活性拠点化基本構想・基本計画策定支援は相愛(高知市)が担当した。
提供:建通新聞社