滋賀県長浜土木事務所は、姉川・高時川の河川改修に向け、高時川左岸の長浜市唐国町地先において堤防強化に向けた河川改修設計に取り組む。今年度は堤防の安全性照査と詳細設計の担当コンサルをいであ(滋賀営業所=大津市)に委託し22年(令和4年)1月28日をメドにまとめる。工法は現時点では表法面被覆工法を想定し、止水矢板や水路工も併せて検討した後最終確定させ、順調にいけば22年度(令和4年度)以降、優先度の高い箇所から発注していきたい考え。
このほど委託したコンサルでは、姉川・高時川の河川改修工事の実施に先立ち、「錦織橋」から「馬渡橋」までの高時川左岸において、6断面の堤防安全性照査と、1200b区間の堤防強化詳細設計を行う。
安全性照査では、堤防踏査と堤内地踏査を経て、代表断面において仮設定した堤防構造に対し、非定常浸透流計算および円弧すべり法による安定計算によって堤防の安全性を照査し、不安定となる場合は、維持管理、経済性、施工性、周辺環境等の観点から適用性を比較・検討し優先度の高い堤防強化対策を検討し工法を選定する。
堤防強化詳細設計は延長1200bとし、現時点では表法面を難透水性材料で被覆することで河川水の堤体への浸透および天端からの降雨浸透を抑える表法面被覆工法を想定、止水矢板、水路などからも有効な工法を最終判断し、本体設計や必要な場合付帯施設、仮設計画、施工計画―等について詳細設計を行う。
提供:滋賀産業新聞