北陸地方整備局富山河川国道事務所は21年度、国道41号猪谷楡原道路整備事業で計画する「片掛橋(仮称)」の下部工その5、6を第4四半期に発注する。
発注見通しによると、富山市伏木地先で「片掛橋下部その5工事」「片掛橋下部その6工事」として橋梁躯体工を施工する。工期はその5が約12カ月、その6が約14カ月。ともに発注規模は2億円以上3億円未満に設定している。
片掛橋(橋長353メートル、幅員9・5メートル)は、上部工がPC3径間連続ラーメン箱桁橋272メートル、両サイドが鋼2径間連続鈑桁橋、下部工が橋台2基、張出式橋脚2基、中空式橋脚2基。設計は建設技術研究所が担当。
猪谷楡原道路は全長7・4キロで計画。1997年度に事業化し、2002年度に着工した。このうち現道活用区間2・8キロ、バイパス区間3・0キロについては、10年11月に完成、2車線で供用した。バイパス区間の残事業区間1・6キロで調査設計や用地買収、道路改良工事のほか、猪谷橋と片掛橋の建設も進めている。完成により、災害に強い幹線道路ネットワークの形成や事前通行規制区間の回避、冬季交通障害の解消などの効果が期待される。
21年度には「猪谷橋下部その7工事」「片掛応急組立橋撤去工事」(公告済み)「片掛法面対策工事」の発注も予定している。