天草広域連合は、天草市楠浦町に計画している新ごみ処理施設の整備・運営実施方針を公表した。事業方式はDBO、入札・契約方式は総合評価一般競争入札を採用。設計・建設業務は特定JV、運営・維持管理業務は落札者が設立する特別目的会社が実施する。12月中旬に公告予定。
新ごみ処理施設は、老朽化した上天草市・天草市内の計5施設のごみ処理センターを統合するもの。当初は2017年度に着工、22年4月から稼動する予定だったが、16年5月に地盤に問題があるとして計画を白紙撤回。翌17年に新たな建設地等の方針を固め、18年から基本計画の策定等を進めていた。
新施設は、本渡地区清掃センターに近接する敷地(約2万450平方b)に整備。処理方式は「ストーカ焼却方式+灰資源化」か「シャフト炉式ガス化溶融方式」のいずれか、処理能力はエネルギー回収型廃棄物処理施設が95d/日(47・5d×2炉、24時間稼働)、マテリアルリサイクル推進施設が26d/日(5時間稼働)を計画している。
主要施設は、工場棟、資源物ストックヤード、計量棟、管理棟、駐車場、構内道路、植栽、門扉など。
事業はDBO方式、入札・契約は総合評価一般競争入札方式で実施。設計・建設業務は特定JVでの参加を求めており、運営・維持管理業務は落札者が設立する特別目的会社が行う。
設計・建設の主な参加要件は、プラントの設計・建設が清掃施設工事の総合評定値1200点以上で、PFI事業で発注されたごみ焼却・溶融施設、リサイクル施設等の施工実績を有するもの。建築物等の建設が広域連合か構成市町の入札参加資格者で、建築一式工事の総合評定値1000点以上。同設計が一級建築士事務所の登録者―など。
運営・維持管理については、地方公共団体が発注した一般廃棄物処理施設の運営管理実績等を求めている。
今後のスケジュールは、12月中旬に公告、申請書等を22年2月上旬、事業提案書等を同6月中旬まで受付、9月に落札者を決定する。
事業期間は、設計・建設が22年11月から27年3月31日、運営・維持管理が27年4月1日から47年3月31日まで。
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