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鹿児島建設新聞
2021/08/24

【鹿児島】知名町 新庁舎建設予定地 あしびの郷 北側エリアに変更/事業費19億 RC3F2790u/年明け着工目指す

 知名町は、実施設計が進む新庁舎の建設予定地をあしびの郷・ちな周辺の北側エリアに見直す方針を明らかにした。当初予定していた水利事業所向かいの地盤の支持層が深く、事業費に多額の影響が及ぶことを考慮したもの。今後、詳細を詰め、2022年1月の着工を目指して発注方式を固めていく。建物の想定規模はRC造3階建(一部)約2790uで、事業費は約19億円。22日にあった住民説明会でその概要が示された。 
 新庁舎の建設は、築57年が経過した現庁舎の老朽化等を受けて計画。衞藤中山設計が基本設計(公募型プロポーザルで決定)を担当し、20年12月から同社との随意契約で実施設計に移行している。 
 建設予定地の変更案は、6月に改めて実施した地質調査の結果を受けたもの。これまで計画していたあしびの郷・ちな周辺の水利事業所向かいの敷地が「地盤の支持層が深く、杭打ち等に多額の費用を要することが明らかになった」とし、有効な広さを確保できる北駐車場の北側エリアに見直すことになった。 
 新たな場所は、緩やかな傾斜を有する土地形状を考慮して整備。今回打ち出した位置図では、上(北側)から1段目に新庁舎、2段目に駐車場、3段目にヘリポート(予定)を設ける計画とした。 
 庁舎の配置計画によると、1階は南側にエントランスやフラワーホール・テラス、町民課などを置き、北側に建設課や水道課、農林課、耕地課などの執務スペースを配置。2階には議場や会議室(災害対策本部)、町長室のほか、総務課や企画振興課、生涯学習課など、3階には電気室などを整備する。 
 概算事業費は19億2105万円。主な内訳は、本体工(外構含む)13億9893万円、造成工2億2000万円、備品購入費5000万円−など。基本設計時と比較すると、本体工は約2億円のコスト縮減が図られることになる。 
 町では今後、実施設計の内容が固まり次第、発注方式などの検討に入る方針でいる。順調に進めば22年1月から着工し、23年7月の供用を目指して整備を進めていく。 
 住民説明会は22日午後、あしびの郷・ちなで実施。その模様はYouTubeでもライブ配信された。


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