本紙の調査によると、高松市が2020年4月から21年3月の1年間に受け付けた建設リサイクル法に基づく届け出のうち、延べ床面積1000平方bを超える建物の解体工事は29件あった。その後の現況、用途を調べたところ、解体後、9カ所の跡地で分譲マンションや共同住宅の新築が動き始めている。
解体規模で最も大きかったのは「高松市常磐町地区優良建築物等整備事業既存建物解体除去工事」の延べ床面積8675平方b。跡地には延べ床面積1万平方bを超える分譲マンション「ジオ高松常磐町J.CRESTタワー」の建設が進んでいる。
次の大きかった「コナミスポーツクラブ高松解体工事」の跡地は、現在さぬき市にある徳島文理大学香川キャンパスが移転、新築する計画。規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上17階延べ約3万3100平方b。21年12月に着工し、25年4月の開校予定となっている。
市街地の大規模跡地は分譲を含む共同住宅としての利用が多く、旧JA香川県西の丸別館など跡地利用を検討している土地もある。
提供:建通新聞社