日本工業経済新聞社(群馬)
2021/08/20
【群馬】県吾妻環境森林は森林基幹道吾嬬山線の整備
県吾妻環境森林事務所は森林基幹道吾嬬山線整備について、東吾妻町地内の大平工区など5工区で総延長870mの道路開設工事や212mの舗装工事を計画している。9月から順次発注する見込みとなっており、2022年1月までに年度内発注を計画している全工事に着手することとなる。事業完了は31年度を見込んでいる。
対象路線は主要地方道中之条草津線の中之条町下渡地内を起点とし、東吾妻町内を通り中之条町入山地内で同県道との接続部を終点とする全延長4万5880mの森林基幹道。幅員は5m。1993年から事業を進めており、これまでに3万942mの路線が整備を完了している。進捗率は67%に達した。2021年度は、東吾妻町松谷地内で大平工区、高日向1工区、高日向2工区と、同町岩下地内の姉山工区、姉山3工区の5工区工事を予定している。
新規に開設する大平工区は、姉山3工区と町道5290号線をつなぐ路線で、延長300mの道路開設工事を予定しており、盛土および切土で置き換え工を行う。発注は一般競争入札となる見込みで、10月ごろには公告したい考え。
姉山3工区は延長170mで道路開設を行う。大平工区と姉山工区を結ぶ区間となっており、接続するまで各種工事を推進する。工事は盛土および切土での置き換え工。22年度1月ごろの指名競争入札を見込んでいる。
高日向1工区は、道路開設を延長250mで実施。9月に指名競争入札で工事発注を予定している。切土および盛土の置き換え工のみ行い、舗装工事は22年度以降を予定している。
高日向2工区は、延長150mの区間を1工区と同様の方法で道路開設を行う。発注は指名競争入札で9月ごろとなる見込み。
また、姉山工区の整備完了箇所と姉山2工区の間となる212m区間で舗装工事を計画。すでに置換工50pまで完了している部分で、21年度は上層7pと表層4pをアスファルトで整備する。設計は群馬県森林組合連合会(前橋市)がまとめた。
なお、高日向1工区と姉山3工区の法面保護工は発注済みで、それぞれ群馬緑化(前橋市)と上毛緑産工業(吉岡町)が担当。工事区間の舗装工事を22年度以降に行う見込み。
事業完了は31年度としているが、急斜面構造物整備に対応するため、進捗が鈍っている。