施工管理技術検定制度の改正により本年度から付与される「技士補」について、徳島県は格付けや入札制度に積極的に活用する方針を打ち出している。
2級土木施工管理技術検定(前期・1次)は7月に合格者を発表、同様に1級建築と1級電気の技術検定(1次)も合格者を発表済みで、それぞれ技士補が誕生している。8月19日には、7月に実施した1級土木施工管理技術検定(1次)の合格者発表により、「1級土木施工管理技士補」が誕生する。
技士補の資格を巡っては、経営事項審査(経審)の改正によって、技術力(Z)の技術職員数の評価項目で1級技士補を加点対象に追加。監理技術者を補佐する者として配置可能な1級技士補に4点を付与することになっている。
徳島県の取り組みはさらに踏み込んだもので、経審改正に対応し、2022年度の格付けから主任技術者となる資格を有する1級技士補を技術力で5点加点する。また、23年度の格付けから、35歳未満の若年労働者の雇用において、評価対象になる者で入札参加資格申請の前年と前々年に技士補を新規取得した者、また新たに評価対象となる者で技士補の資格を取得している者は、1級・2級にかかわらず2点加点する。ただし重複して加点はしない。
さらに県は、総合評価落札方式の入札で、配置予定技術者の施工能力として、1級施工管理技士補を評価する。土木一式工事の場合、1級土木施工管理技士補で4点、1級建設機械施工管理技士補で2点を加点する。
提供:建通新聞社