建通新聞社(神奈川)
2021/08/19
【神奈川】横浜市 国際園芸博覧会会場の概略検討開始
横浜市都市整備局は、2020年度に策定した国際園芸博覧会基本計画(市案)等を踏まえ、博覧会会場の概略検討を開始する。概略検討業務委託先選定で公募型プロポーザルを行った結果、ランドスケープコンサルタンツ協会・三菱地所設計・梓設計JVを特定し、1億3636万円で契約を締結した。プロポ参加は2者で、次点がオリエンタルコンサルタンツ神奈川事務所・コンテンポラリーズJV。
業務ではこれまでの検討内容や関連する土地区画整理事業、公園整備事業の検討状況を把握し、博覧会会場の概略検討の与条件を確認する。
その上で▽造成計画▽会場構成▽園路広場計画を含む動線計画▽施設計画▽駐車場・バスターミナル等計画▽植栽計画―を検討するとともに、インフラ計画として水素や太陽光、風力、バイオマスなどを活用した「再生可能エネルギー100%」や雨水活用等の新技術の導入可能性の概略を検討する。ガス、上下水道の基本計画検討では、ICT技術による効率的な制御・運用などの導入が可能か見極める。
さらに、維持管理を含めたグリーンインフラ計画と、Village型配置の景観計画の概略を検討し、工事や解体撤去、設計などに必要な会場整備費を試算。成果を22年度に予定している環境アセスメント準備書の作成につなげる。
旧上瀬谷通信施設の面積は約242f。土地区画整理事業と公園事業で新たな活性化拠点を形成する中で「観光賑(にぎ)わいエリア」と「公園エリア」を活用した約100fを博覧会区域とする。
博覧会は27年3〜9月の開催を目指して準備を進めており、基本計画策定の企画検討業務は電通(東京都港区)が担当する。提供:建通新聞社