建設新聞社
2021/08/19
【東北・秋田】秋田市が仁井田浄水場更新の実施方針を公表
秋田市は、仁井田浄水場の更新に向け、実施方針、要求水準書案を公表した。
水処理プラントは設計・施工一括発注方式(DB方式)、取水塔や導水管および脱水汚泥保管棟などは仕様発注方式として別途発注とする。
DB方式の事業者は、設計業務者と建設業務によるコンソーシアムとする。具体的には、秋田市内に本社・本店を置く建設企業1社以上を含み、設計を行う企業(秋田市に土木関係建設コンサルタントおよび建築関係建設コンサルタントで登録、国内の表流水を水源とする1万立方b/日以上の上水道における凝集沈澱および急速ろ過方式の浄水場の設計の実績)、土木(総合評定値P点1500点以上)、建築(同1500点以上)、機械設備(同1000点以上)、電気設備(同1500点以上)の各工事企業により構成することを基本とする。
ただし、設計以外に参加する秋田市内企業については、秋田市にA級で登録され、土木および建築は総合点数850点以上とする。
建設企業のうち1社には、国内の水道施設工事または機械器具設置工事において、浄水処理能力1万立方b/日以上の凝集沈澱施設および急速ろ過施設の新設・更新の実績が必要。
建設のために建設JVの結成も求める。また、下請け業者への発注は可能な限り秋田市内企業を活用することとしている。
事業者選定方式は、技術提案に基づく公募型プロポーザルを予定しており、来年1月に公告する。契約締結は2023年2月、建設工事の着手は24年7月、試運転を含む建設完了は28年3月を予定。
新施設は計画浄水量7万1900立方b/日(計画1日最大給水量6万5300立方b/日)。合わせて豊岩浄水場(浄水能力3万5800立方b/日、現在の給水量1万5000立方b程度)は改造して計画浄水量を4万0550立方b/日(計画1日最大給水量3万5800立方b/日)にする。2施設とも処理方式は粉末活性炭+凝集沈澱+急速ろ過。
意見・提案・質問を10月8日まで受け付けるほか、実施方針に関する現地見学会について、参加を今月23日から27日に受け付け、9月13日から22日に行う。
提供:建設新聞社