日本工業経済新聞社(群馬)
2021/08/18
【群馬】県高崎土木が柳沢川河川改修工事の整備概要示す
県高崎土木事務所が高崎市根小屋町地先を流れる柳沢川で計画する、河川改修工事の整備概要が分かった。工事は河道拡幅を行うほか、2カ所でボックスカルバート新設工事を実施。主要地方道寺尾藤岡線バイパスの一部区間に築造するボックスを先行して2022年度以降に整備する。残る1カ所のボックスは主要地方道寺尾藤岡線の柳沢橋北側に敷設する。
河川改修は、寺尾藤岡線の柳沢橋北側から北へ向かった約200m区間を対象に行う。施工区間内の用地買収は完了している。根小屋町と藤岡市篠塚地内を結ぶ、寺尾藤岡線バイパスの整備に合わせて河川改修を計画。同バイパス整備は、24年度の完了を目指し進めている。
現在の河川断面は最も大きい箇所で下幅3・3m、上幅5・3m、高さ2m、護岸勾配1:0・5。護岸は石積みや間知ブロックで整備されている。
既存の河川断面を下幅5・4m、上幅6・9m、高さ1・5m、護岸勾配1:0・5に改修。護岸は間知ブロックを使用して施工する。
そば処石うす(根小屋町434−2)の南東側については河川の線形が直角に曲がっており、直角部分を埋め立て線形を緩やかにする。
先行して整備する高さ2100o×幅7500oのボックスは、現場打ちで延長約31m築造。使用するコンクリートボリュームは約470立方m、鉄筋量は約54t。
柳沢橋の北側に敷設するボックスは歩道として整備する。そば処石うす南東側の埋め立て用地から寺尾藤岡線にすり付ける。高さ3200o×幅2800oのボックスを現場打ちで延長約10m築造する。使用するコンクリートボリュームは約33立方m、鉄筋量は3t。
現道には歩道が整備されていないため、地元の要望を踏まえ、グリーンヒル高崎から南八幡小学校に通学する児童の安全を確保することを目的にボックスを敷設する。
測量設計は冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。