岐阜県環境生活部は、中部山岳国立公園内にある飛騨・北アルプス自然文化センターを大規模リニューアルするため、実施設計をデザインボックス(岐阜市)で進めている。納期は2022年3月24日。22年度に工事を発注する予定だ。
同センターは高山市奥飛騨温泉郷平湯地内にあり、国立公園の地形や地質、植物などを紹介し、自然保護の普及を促す博物館となっている。規模は、鉄筋コンクリート造平屋877平方b。事務室や展示室が入るA館と、映写室と展示室が入るB館で構成している。1988年に建設され老朽化が進んでいるため大規模改修しリニューアルすることにした。
計画では、A館は現在の博物展示品を一部残しながら、自然などに関して学習・調査できる機能を持った自然体験棟にする。B館は、観光客や登山者向けに天気や周辺施設の開館情報、イベント情報などを提供するインフォメーション棟にする。
業務では、デジタルサイネージ設置や多目的トイレ設置について検討する。男女トイレ改修、案内看板の多言語化や照明のLED化、空調の取り換えも計画している。B館に関しては、間取りの変更も考える。
設計では、岐阜県中部山岳国立公園活性化推進協議会(会長・國島芳明高山市長)のビジターセンター検討部会の意見を参考に、内容を固めていく。
現在、同館は休館中。
提供:
建通新聞社