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滋賀産業新聞
2021/08/18

【滋賀】長浜市 神田スマートICの整備

 長浜市の南部地域において計画されている新たなスマートインターチェンジ「(仮称)神田スマートIC」が、国土交通省が去る6日に公表した新たな準備段階調査着手箇所6ヵ所に選ばれた。認定を受け、早期の事業化に向けた実施計画、新規事業化後は詳細設計や用地取得を経て施工が進められるとみられる。
 (仮称)神田スマートIC計画は、北陸自動車道の長浜インターから米原インター間約8・9qにおいて、神田パーキングを活用して北部域の小谷城スマートICに次いで市内で2ヵ所目となる自動料金収受システム(ETC)専用のスマートICを、長浜市の南部地域に設置するもの。
 長浜市は、地元自治会から18年8月にスマートIC設置の早期実現を求める「要望書」を受け、藤井勇治市長がスマートICの実現に向けた取り組みを開始するキックオフを宣言。19年度予算に整備検討事業費1000万円と20年度までの3000万円の債務負担事業費を計上し、19年度平板測量を委託し完了。
 19年6月に神田PAを対象に広域的な視点から設置の必要性や期待される効果等を検討する「仮称・神田スマートIC基本計画検討業務」をパシフィックコンサルタンツ滋賀事務所(大津市)に委託。地域概要の整理・分析と地域ニーズを把握する「仮称・スマートICの広域的検討」をはじめ、設計計画や現地踏査・スマートIC計画、国道8号(起点)から県道東上坂近江線(終点)までL2000bのアクセス道路計画、2ヵ所の交差点計画、概算工事費算定等の「仮称・スマートICの道路予備設計」、「設置の必要性の検討」、「整備効果の分析」、今後の住民説明や関係機関との協議等に用いる「イメージパースの作成」などをまとめ、国の準備段階調査に選定されるための事前資料と関係機関との協議で合意形成を図るための資料とした。
 20年度当初予算には事業費4070万円を措置し、スマートICの必要性と効果の検討、アクセス用道路の概略検討、路線測量を委託。今回の準備段階調査箇所認定を受け、早期の事業化を目指し、周辺市道との接続手法等、課題を解消した実施計画書の策定に向けて取り組む見通し。
 なお、同日に国土交通省がスマートインターチェンジの高速道路会社への新規事業許可を行ったものとして、県内から名神高速道路に設けられる予定の「黒丸スマートIC・仮称」も選ばれている。

提供:滋賀産業新聞