建通新聞社(神奈川)
2021/08/17
【神奈川】横須賀市 港湾31施設調査はプライア・C
横須賀市は、横須賀港の港湾31施設の維持管理定期点検調査をプライア・コンサルタント(川崎市高津区)に委託した。点検調査を通じ劣化・損傷状況を確認し、老朽化が著しい施設については補修工法を検討する。履行期間は190日間。施設の利用頻度などを踏まえ必要に応じて設計を委託、予算を確保した上で国に補助金を要請し順次補修工事を進める。
業務では、陸上からだけでなく船を活用した目視による点検調査や潜水調査などを実施し、劣化・損傷状況を把握して性能低下度を評価。必要に応じて予備設計として補修工法2〜3パターンをまとめる。
対象施設31施設のうち市有施設が26施設、国有施設が5施設。市有施設は、▽新港1号防波堤▽大津1号防波堤▽走水物揚場防波堤▽鴨居北防波堤▽鴨居西防波堤▽西浦賀1号防波堤▽浦賀南防波堤▽久里浜1号内防波堤▽久里浜2号内防波堤▽久里浜3号内防波堤▽久里浜4号内防波堤▽夏島岸壁▽深浦1号浮桟橋▽深浦2号浮桟橋▽深浦3号浮桟橋▽深浦4号浮桟橋▽深浦5号浮桟橋▽浦賀1号浮桟橋▽浦賀2号浮桟橋▽浦賀3号浮桟橋▽新猿島桟橋▽平成突堤式桟橋▽大津物揚場▽久里浜3号物揚場▽走水地区1号橋▽うみかぜ公園―の26施設。
国有施設は、▽久里浜外防波堤▽新港2号防波堤▽鯛ケ崎物揚場▽新港3号桟橋▽長瀬1号船着場―の5施設。
横須賀市は、市役所庁舎の東側に立地する国有施設の新港ふ頭(11・6f)の北側に当たる新港桟橋の老朽化した下部工の補修工事に着手している。延長約300bのうち、すでに先端側50bの工事を完了済み。残りの工事を順次進めていくため毎年度予算を確保しているものの、国の補助金が認められない場合には発注を見送ってきた。市は来年度分も予算を確保する考えで、2022年度に国に補助金が認められれば工事を発注する方針だ。提供:建通新聞社