東日本建設業保証富山支店は、7月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、請負金額は151億1900万円で、前年度同月比14・4%減と2カ月連続のダウンを示した。請負金額は国で伸びたものの、独法や県、市町村でそれぞれ大きく減少したことが響いた。また、7月単月の過去3カ年の対比では最低の水準。
発注者別請負金額を見ると、国は同100・8%の大幅増。北陸地方整備局では、「伏木富山港(新湊地区)岸壁(マイナス14メートル)(中央2号)(改良)築造工事(その1)」や「神通川・中神通護岸災害復旧工事」の保証があり、11億円増加した。
独立行政法人等は同51・7%の減。ネクスコ中日本では、昨年同期に「北陸自動車道(特定更新等)砺波IC〜小杉IC間床版取替工事(その1)」や「東海北陸自動車道旅川橋(下部工)工事」の大型保証があった反動から8億円のダウンを示した。
県は同15・3%の減少。農林水産部では件数の減により、11億円の減少となった。
市町村も同24・3%の減少。このうち、富山市では、昨年同期に「呉羽保育所移転改築工事」などの大型保証があり、その反動から12億円ダウンした。
一方、4月から7月の累計請負金額は、同4・1%増の692億8900万円。過去5カ年の推移は、件数が上から3番目、請負金額がトップを維持している。
主な内訳を見ると、増加は北陸地方整備局42億円、滑川中新川地区広域情報事務組合が17億円、黒部市11億円、ネクスコ中日本9億円、県土木部と南砺市、県立大学が各7億円、射水市6億円。減少は富山市29億円、鉄道・運輸機構17億円、県農林水産部と県その他が各13億円、ネクスコ東日本9億円。請負金額の増加は、北陸地方整備局のアップ分が全体を押し上げている状況。
市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が164件約55億円でトップ。射水市38件26億円余、黒部市18件15億円余、南砺市42件約13億円、高岡市64件11億円余で続いている。
工事場所別の前払金保証取扱高累計は、高岡市と小矢部市、滑川市、射水市、立山町などで増加。南砺市と富山市、朝日町、魚津市などで減少。土木事務所管内別では、砺波と富山、入善でダウン、その他ではいずれもアップしている。