中能登町が旧滝尾小跡地(井田)で計画する久江、芹川の2町営住宅建て替えなどPFI(民間資金を活用した社会資本整備)事業で、優先交渉権者に選定された地域マネジメントグループは、外観に伝統的な農家建築様式「アズマダチ」のデザインを取り入れた15棟30戸の住宅を建設する。
このほど開かれた町議会総務建設委員会で、同グループの担当者が整備概要を説明した。住宅はW造平屋・2階建て15棟を建てる計画で、2LDKと3LDKのタイプを各15戸設ける。このうち2LDKの2戸は車椅子対応とする。
旧体育館・ランチルームについては、2階部分を入居者の集会所に改修し、コミュニティー機能の充実を図る。1階にはカフェ食堂「れんげや」(中能登町)のパン・菓子工房が入る。余剰地には、岐阜県飛騨市で24年春開学を予定する「飛騨高山大学」(仮称)のサテライトキャンパスが整備される。
事業方式はBTO(建設・譲渡・運営)で、新築する住宅を含め、町営住宅全154戸の維持管理も行う。
地域マネジメントを代表とするグループの構成企業は杉本工務店とヒューマンネットの2社。若草ホーム産業は協力企業として参画する。町営住宅は来年度の着工、23年度の移転完了を見込む。町営住宅の管理・運営期間は来年度から20年間。