習志野市は12日、2021年度第1回農業振興地域整備促進協議会を市庁舎3階大会議室ABCで開き、「(仮称)鷺沼地区土地区画整理事業」の進捗状況等を報告するとともに、土地利用計画の案について明らかにした。「商業・医療・福祉・教育などの生活に必要な機能を集積した複合型の都市的土地利用とすることで、高齢者を含めた多世代の人が安心して暮せるコンパクトなまちづくり」を方向性として、複合商業施設(複合商業ゾーン)3ha、鷺沼小学校建て替え予定地2ha、近隣公園2ha、医療・福祉・認可保育所・交流施設1・1ha、中高層住宅ゾーン6・2ha、低層住宅ゾーン12・3haなどを配置する計画。
鷺沼地区土地区画整理事業は鷺沼3丁目・4丁目・5丁目の市街化調整区域の一部、国道14号(南側)・京成千葉線(北側)・市道06―170号線(東側)などで区画される面積約37・1haにおいて、業務代行方式による実施が検討・計画されている。まちづくり検討パートナーは竹中土木・野村不動産JV。
国・県との農林協議を進めているほか、関連する都市計画道路の変更・廃止手続きを年度内に完了したい考え。22年度には市街化調整区域から市街化区域に編入し、23年度、区画整理組合設立認可を受ける見込みとなっている。
また、竹中土木・野村不動産JVによる市場調査と地権者意向調査の結果を受けて土地利用を検討し、組合設立準備会が土地利用計画図案を作成した。
地区内に、都市計画道路3・4・11号と都市計画道路3・4・9号を整備し、交通ネットワークを向上させる。そのほか、準幹線道路・区画道路、歩行者専用道路・通路、民地内歩行空間を適宜、配置する。
3・4・11号は国道14号から北に向けて伸び、地区中央部で3・4・9号と交差。また、3・4・9号は地区の東西を結ぶ計画。それぞれの沿道には、店舗や住宅などの用地となる沿道サービスゾーン合計1・8haを配置。
また▽3・4・9号北側=低層住宅ゾーン、中高層住宅ゾーン3・2haおよび3ha、公園0・18ha ▽3・4・11号東側=複合商業施設3ha、低層住宅ゾーン、公園0・18haおよび0・02ha▽同西側=医療・福祉・認可保育所・交流施設1・1ha、鷺沼小学校建て替え予定地2ha、近隣公園2ha、公園0・11ha、低層住宅ゾーン――を計画。小学校建て替え予定地と近隣公園については、一団として防災拠点に位置付ける方針。