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滋賀産業新聞
2021/08/17

【滋賀】守山市 村田製作所の新研究開発拠点整備

 守山市は11日、JR守山駅東口の市有地で、電子部品大手の村田製作所(中島規巨代表取締役社長・京都府長岡京市東神足1丁目10―1)が新たに研究開発の拠点を整備することに合意したと発表した。工事については、来年夏頃に敷地内に立地するホテルを解体し、23年度に施設の着工、25年度の完成を目指す。
 同市によると、現在、市有地内に立地しているホテル「ライズヴィル都賀山」は宿泊事業から撤退し、機能の見直しを行った後、隣接地に新築移転するため、具体化に向け今後詳細な協議を始める。計画では、ライズヴィル都賀山の敷地(2000平方b)、ライズヴィル都賀山の駐車場(2120・44平方b)、駅前スポーツ広場(4117平方b)の用地計約8237平方bを活用し、製品開発や製品応用などにかかる研究開発施設を整備する。新施設整備の概要として、投資額は約128〜200億円(建物・償却資産含む)、雇用人数を1000〜1600人、建築面積は延3万2000〜5万平方bを想定。地域貢献として景観への配慮、公開空地・通路・地域貢献施設の整備なども行う。
 新しい都賀山荘については、一般財団法人が整備を行うが、現在のライズヴィル都賀山の宿泊以外の機能を確保するため、詳細は一般財団の理事会・評議員会で決定し進めていく。現段階の想定として、2階建て、延800平方b程度、1階にはレストラン・カフェ、小・中会議室、その他(勤労者福祉)、トイレ(一般の方が利用可能なもの)2階には、大会議室(バンケットが可能なもの)を計画しており、運営については会議室機能は一般財団による直営を、その他の機能は民間事業者との連携を図り事業展開を行う。
 また同市は、村田製作所の新施設整備に伴い、駅前スポーツ広場の代替施設が必要であることから、代替機能を含めて、立入町地先の都市計画公園・立入公園(約1・2f)の整備可能面積を対象に立入公園の整備を進める。

提供:滋賀産業新聞