北陸農政局による国営施設応急対策事業「手取川地区」(大日川ダム取水ゲート改修)は、事業計画確定に向けた手続きが進行中だ。農林水産大臣の計画確定により事業着手が可能となる。
同ダム(施設管理者・石川県)は、かんがい用水、洪水調整、発電を目的とした、総貯水容量2720万立方メートルの重力式コンクリートダム(堤高59・9メートル、堤頂238メートル)で、築後50年以上が経過。ダム本体には問題はないものの、ゲートの機能が老朽化により低下しているほか、耐震性が不足しているため、改修に踏み切る。取水ゲートの規模は満水位330・6メートルで、ゲート天端327・6メートルとなっている。
総事業費は37億6000万円で、国が3分の2、県が30%、残りを地元自治体らが負担する。21年度は1億3500万円を投入し実施設計を進める。