県土整備部は、7月豪雨で発生した林地災害3地区に「災害関連緊急治山事業」の導入を国申請した。谷止め工など対策費2億2000万円を要望しており、早ければ月内に採択。実施設計に取り掛かる。
三朝町三徳地区は、三佛寺上手で主要地方道鳥取鹿野倉吉線の南側山腹から土砂が崩落。計画では谷止め工1基(320立方b)を整備するほか、土砂発生源の山腹から下部は緑化を進める。事業費9200万円。
倉吉市円谷町では山腹から崩れた土砂が国道179号に流れ込んだ。斜面対策として法枠工540平方bを張り付け、下部には土留め工を整備して復旧整備する。事業費は8500万円。
また、鳥取市河原町小河内は市道小河内新田線に崩落土が流出しており、谷止め工1基(300立方b)を建設して土砂を食い止める。事業費4500万円。
同部治山砂防課によると、国庫補助の災関事業は今月初めまでに林野庁に対して申請。採択されると事業費の3分の2が補助される。3地区の実施設計は9月に発注し、来年度にかけて対策工を進める。
日刊建設工業新聞