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鹿児島建設新聞
2021/08/10

【鹿児島】県施行大型建築計画の行方/産業会館 基礎調査は足踏み/薩南病院が30日開札

 県による大型建築物の整備に向けた今後の動きをまとめた。竣工から54年が経過した県産業会館では、今後の在り方検討の基礎資料を整理する調査業務委託の手続きを行ったが応募者がなく足踏みした形となった。WTO対象案件で公告された薩南病院移転新築(建築主体)は30日午前10時30分から開札。コンベンション・展示機能を備える施設に係る整備可能性調査や新総合体育館基本構想策定支援は委託が行われ、具体化に向けた動きに注目が集まる。 

 県産業会館で、今後の在り方検討の基礎資料を整理する調査を予定しているが応募者がゼロで今後の対応は現段階で未定。現施設は鹿児島市名山町にあり、1967年4月の竣工。敷地は2568.2uで、建物規模はRC造地下1階地上7階・塔屋1階建7617.91u。老朽化が進むとともに、現行耐震基準を満たしていない。 
 薩南病院移転新築は建築主体がWTO案件。3者JVで代表者に免震構造の施工実績を求めている。建設場所は、南さつま市加世田村原の県有地で、建物規模はS造(免震構造)6階建1万4949.04u。実施設計は昭和設計(大阪市)・県建築設計監理事業協同組合(川口利昭理事長)JVが担当。2022年度中の開院を目指す。 
 コンベンション・展示機能を備える施設の整備可能性調査(コングレ大阪支社)は、MICE施設を対象に、本県に適した施設の在り方等を検討するときに参考となる5施設以上を抽出。現地調査を行い、整備主体や運営主体、整備手法(官民連携等)等を整理してドルフィンポート跡地等での施設条件をまとめる。 
 新総合体育館の整備に向けた動きは、候補地を含めた基本構想案を22年1月下旬までに策定したいとしている。メインアリーナの広さはバスケットコート4面の広さで、最大収容人数は8500人規模を想定。支援業務は梓設計九州支社が担当。 


■ドルフィンポー周辺 
 旧港湾合庁が留保財産 

 ドルフィンポート跡地等周辺では、財務省九州財務局が鹿児島市泉町にある旧鹿児島港湾合同庁舎を留保財産とすることを決めた。今後、県や鹿児島市から利用要望を確認。旧庁舎は2023年度に解体し跡地は、定期借地権方式で公募も視野に入れている。 
 また、鹿児島市が実施していた「稼げる」スタジアム像調査分析等業務は梓設計(東京都)が担当。鹿児島港本港区に候補地を選定していることから今後の動きに注目が集まる。  


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