第36回富山県入札監視委員会(委員長・中出考典元富山大学経済学部教授)は6日、県庁で開き、20年度の平均落札率96・4%が報告されたほか、同下半期に契約した1026件の中から抽出した工事10件について審議した結果、「概ね適正」とした。
はじめに市井昌彦土木部次長が「より公正で透明性の高い入札・契約制度の実現に向けて取り組んでいる。今年度も新型コロナの感染拡大を受け、総合評価方式の評価点等について弾力的に運用している。今後とも諸情勢を踏まえながら、適時適切な入札・契約制度の見直しを行っていく」とあいさつ。引き続き、土木部835件、農林水産部165件、企業局26件のうち、▽庄東第一発電所大規模改良(リプレース)▽森林政策課有峰庁舎新築▽山地災害重点柿谷渓間―など10件の入札参加資格の設定や指名理由などを審議し、入札・契約手続の運用は概ね適正に行われていると認められた。
下半期は、1位不動入札8件、落札率100%入札3件。20年度の運用状況として1社入札277件、総合評価方式試行896件が示された。最低制限価格制度対象案件928件のうち、同価格を下回ったものが24件(2・6%)あった。